IMG_4014IMG_4016IMG_4018IMG_4020IMG_4022IMG_4024IMG_4026IMG_4028IMG_4046IMG_4050サンテックコンベンションセンターで開催されたOishi Japanという日本食の展示会にいってみた。1時間もいなかったと思うけれど、気づいたことを書いてみようと思う。

2年連続で参加して気づいたことは、日本特有の展示会”ノリ”に慣れたということ。

アジア最大の食の展示会はFOOD ASIAというイベント。毎年香港とシンガポールで交互に開催されている。アジア中のバイヤーが集まり、台湾、韓国は国を挙げてブースを作り、売り込む姿勢に枚挙に暇がない。一方日本は完全にスルーしていて、昨年度の参加社数は18社という凄いことになっていたw

進出を考えている多くの日系会社はOishi Japanに出展している。

問題は出展しながらも自社商品の価格がシンガポールで販売したとしたら、いくらになるのか、何も調べてきていないこと。 

「これはシンガポールでいくらで買えるのですか?」
驚くことに、そう聞いて答えられる会社はほとんどない。

そもそも輸出できる商品なのか、配送料はいくらか?どれだけの量を送れば配送料は安くなるのか、認可はどうなっているのか、そういったことを調べていない。JETRO及び農林水産省のホームページを見れば”日本語”で書いてあるのだが、読んでくる人はほとんどいない。

そして昨年のOishi Japanに参加した某県ハム会社の担当の方からのメールがくる。 

『初めまして。おいしいJAPANに参加して来ました後、色々ネットサーフィンをしていたところ、ここにたどり着きました。ブログ等も拝見させて頂きました。弊社は、これからシンガポールへの販路を考えている段階ですが、お肉は難しいと思っていたものですから、ここでバーベキューのお肉が売られているのをみて、どのようなやり方で商品が流れているのか、また、PRIVILEGE BARBECUESさんがこれから商品を扱っていく中で弊社の肉製品を取引して頂くこともできそうなのか(まだ私個人の考えですが)を伺いたく問合せました。突然のメールで申し訳ありませんが、私自身がまだまだ勉強中なもので、手探りで情報を集めているところです。』 

とりあえず、出展しよう!という考えは否定しないけれども、どういった流れを経て商品が流れるのかをもっと確認してほしい。オチとして、このハム会社の主力商品である肉製品は加工食品であり、シンガポールへの輸入は全て禁止されているんですね。展示会に参加する前に気づこうよ。JETROのホームページにも書いてあるし、農林水産省のホームページにも書いてある。電話すれば、ちゃんと質問にも答えてくれる。しかもわからなければ調べてくれるんですよ。僕は赤坂のアークヒルズに入っているJETROにアポをとって訪問し、担当者の方と会いましたけれど、丁寧に色々と教えてくれました。


ある人が言っていたのですが、「商品の現地価格すらわからない、売る気がない展示会出展」という日本ノリが今回も炸裂していました。もちろん全てではないのですが。


大真面目に、シンガポール進出、東南アジア進出を考えられている企業様にお願いがあるのは次の通りです。

1)まずは自社の商品が輸出できるか調べましょう。JETRO、農水省のホームページに書いてあります。

2)続いて輸出する際のコストがどれぐらいかかるか調べましょう。空輸なのか、船便なのか、冷蔵、冷凍なのか低温輸送なのか、どのぐらいの量でどれぐらいの価格なのか。大きくぶれることはないので、費用のレンジ、幅を知っておきましょう。 日本の業者さんはやさしいのでしっかりと教えてくれます。

3) シンガポールの場合はAVAというところに認可を取るのですが(輸出する商品によって異なりますので、しっかりと調べてください)、自社商品がどういった経緯で入るのか、AVAのホームページに書いてあるので、確認しましょう。英語ですが、細かく書いてあります。どうしてもわからなかったら、英語ができる人にお願いして、メールを送りましょう。ちゃんと”無料”で応えてくれます。返信は遅いですが。可能であれば、わかりやすいようにパワポで英文資料を作って、5ページ以内でまとめて送りましょう。向こうも暇じゃないので、わけりやすければわかりやすいほどいいです。

ここまでは、無料でできますので、これぐらいはやって頂きたいと思います。

そして、シンガポールでの展示会に出展してすぐに起こる問題点は次の通りです。

1)自社の商品を取り扱ってくれるサプライヤー(卸売)がほとんどいません。何故なら、あなたの商品じゃなくてもほかの商品で十分あり、儲かっているから。
2)自社の商品を取り扱ってくれるサプライヤーさんが運よくみつかったとしても、全く営業してくれません。例えば日本酒だけでも300ブランド以上上陸しているシンガポール。301社目に入って売ってくれるわけがありません。サプライヤーの営業マンですら自社商品のほとんどを理解できていないのが現状です。大手ブランド日本酒メーカーで年間売り上げ30万ぐらいとか。
3)サプライヤーではなくて、個別のレストランが引き合いたいといった場合でも、配送料が非常に高くなり価格に転嫁されるため続かない、継続しない。仮に安くするために物量を増やそうとしても、個別レストランの方で管理するための倉庫が無い、そこまで物量がはけない、販売力がない。

という点です。

そのための対策として、個人的に非常に有効だと感じているのは、次の方法です。

1)新規に進出する飲食店企業様と一緒に参入するというやり方です。初めは利益が出なくても、物が海外に出ていけばおのずとノウハウもたまっていきますので、その中で次の選択を考えるべきだと思います。飲食業界の海外進出はすごいものがあります。リスト化し、個別営業をかけてみてください。
2)シンガポールの香港化がどれだけ進むのかはわかりませんが、最近のシンガポールは新規進出する日本の著名サプライヤーが多くあります。彼らが販売する商品群に取り入れてもらう。というものです。



シンガポールはブルーオーシャンではありません。毎月の様に展示会が開催されています。人によっては毎週だという人がいるぐらいです。その中で無駄なお金を使わず、成果がでる海外進出をしていただけたらと思います。

Oishi Japanには県単位のブースがあるのですが、これは税金による補助金としての負担の意味合いが強いです。地元の名門企業様が来られているかと思うのですが、地元のお金を無駄に使ってしまっている現状を少しでも改善して頂き、多くの企業様がシンガポールに来られ、東南アジアに販路を広げて頂きたいと思っています。 他県出身の僕が言うことではないのですが。

この記事は私、個人の意見ではありますが、現実的なところだと思っています。また不愉快な思いを感じられたら申し訳ございません。ご理解いただけますと幸いです。


さて、 その中で個人的に興味があったのをまとめます。
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一つ目はシンガポールにも進出した楽天。知らなかったのですが、楽天の営業マンがちゃんと担当者としてついてくれるんですね。テンプレートもあるとのことで、いけそうな雰囲気がします。別ルートで聞いた話では積極的に採用及び配置転換もされているとのことで、日本からの駐在も増えそう?な状況とのこと。

二つ目は先日記事にした日本郵便。3か月契約で毎月一品ずつ直送商品を選ぶというもの。システムの話を聞いて確かに素晴らしいと感じてしまった。

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既に送るものが決まっているので、AVAの申請も通しておけるし、物量も決まってくる。そして3か月は限定的ではあるが、確実にものはでるわけで。

しかもそれを日本側でコントロールできる。シンガポールの人件費は上がっているので、失礼な話かもしれないが、成田空港近くのおばちゃんの人件費のほうが安いだろうし、しかも丁寧にやってくれるだろうから。相対的に見れば、日本からの直送便はありだなぁと。

非常に勉強になりました。

日本の地方の賃金はどんどん下がっていくだろうから、地方再生という点では地方からの直送便って今後増々増えるんでないかと感じたりも。


ということで非常に長いエントリーになってしまいました。がんばって毎日更新を心掛けますm(__)m